1.大切な家族の一員、愛犬との暮らしで思ったこと
祖父母の代から犬を飼っているため、私の生活には犬の存在は欠かせないものになっていました。もちろん犬の方が寿命が短いため、3頭もの犬の看取りも行いました。毎回、こんなに悲しいのなら次はない。と思ってはみるものの、結局家族の誰かが何かの事情で新しい家族を迎え入れるというパターンでした。祖父母の代の愛犬はお手とお座りくらいしかできない犬でしたが、素直で犬らしく愛嬌のある犬でした。ただ、来客の度に、一生懸命吠えてくれて興奮し出すと中々鳴き止みません。何度か来訪してくれて顔馴染みになるとそんなこともなくなるのですが、一生懸命番犬に徹する素直で可愛い犬でした。2頭目、3頭目になるにつれ、犬との生活スタイルも少しずつ変わってきて、同じ犬種の中型犬でしたが家のなかで一緒に生活するようになりました。一緒にこたつでうたた寝したり、メソメソしている時は、側で寄り添ってくれたりと言葉は話しませんが、こちらの心情を理解してくれているようでした。そんな愛おしい犬たちとの生活で、私は癒される立場だけではなく、愛犬にとってもそばにいるだけで安心できる存在になりたい。愛犬には日々幸せだと感じて貰いたいと思うようになりました。
2.衝撃的な出来事
私の愛犬は幸せだと感じていてくれているだろうか?と、ブラッシングや散歩をしながら思っているとき、ご近所のあまり交流のないお宅で新しくビーグル…くんを迎え入れていらっしゃいました。お散歩ですれ違った時、可愛らしいですね。とお声がけしましたが、コイツバカなんです。というお返事が・・。余計に可愛いですね。とお返ししましたが、飼い主さんは真顔のまままだ仔犬のビーグルくんを蹴る真似をしたんです。ビーグルくん少し怯えて後退りしながら2回吠えてまた後退りしました。私は怖くなり軽く会釈をすませると、足早にその場を立ち去りました。悲しい気持ちで一杯になりながらその場を離れ、私の愛犬に向かいゆっくりごめんね。怖かったね。と謝りました。
その後も、昼夜問わずビーグルくんの鳴き声がするようになり、さらに鳴き声が金切声のように高い声で鳴き続けるようになってきて、いよいよ何処かに相談しようかと思っていた矢先、全く鳴き声がしなくなりました。最悪のことが起こったのかと想像して震えました。
数日後、ビーグルくんのお宅から微かに「ふぁふ、ふぁふ、かす、かす」と空気の抜けたような鳴き声が聞こえてきました。
恐らく声帯を切る手術でもしたのではないかと思われました。
3.お互いにストレスフルな生活のための愛犬のしつけについて
ご近所での衝撃的な出来事で愛犬のしつけとは、何か芸を教えたり、やっては行けないことを教えるというより、人間と犬が暮らしやすい習慣を身に付けることで、お互いに生活の上でのストレスが減らせるのだなと改めて考えさせられました。
それ以来、個々の犬の性格、習性、身体的特徴等も考慮し丁寧に生活習慣を教えるようにしました。そのお陰か(その犬の性格かは不明ですが)一緒にいると癒される存在になってくれました。彼女(愛犬)もそう思っていてくれたら嬉しいと思います。