トラウマによって覚えたしつけを忘れた

犬を飼ったらいくつかのしつけをする必要があります。
私の愛犬の柴犬も子犬の頃から一生懸命にしつけをしてきました。
その中でも簡単にできたしつけがハウスです。
ゲージの扉を開きハウスと言えば、自らゲージに入ってくれるので様々な場面で活躍するしつけだと思います。

教え方は、まず扉を開いたままにして犬が好むおやつを中に置きます。
おやつを食べようと犬がゲージに入った瞬間に、ハウスと言葉で言うようにするのです。
その動作を繰り返していると、ハウスと言えばゲージに入ってくれるようになりました。
比較的に簡単に成功してとても嬉しかったのですが、その後ある事がきっかけで全くできなくなってしまいました。
それは関節の病気により手術することになってしまい、1週間動物病院に入院することになってしまったのです。

1週間後自宅に戻ってきたのですが、いつものようにハウスと言っても全くこちらに来なくなってしまいました。
仕方なく抱っこしてゲージに入れて扉を閉めると、ゲージを噛みながら吠えだすようになっていたのです。
今までそんな事がなかったのでどうしたのだろうと考えました。
その時に入院中に愛犬が元気がなかったというお話を思い出しました。
もちろん術後で体力的にも元気がないのは当然なのですが、ずっとゲージの中に居たことがトラウマになっているのだろうと思いました。

愛犬にとって入院期間はとてもつらい事だったのだと思います。
そう思うと可哀想になってしまい、無理やりにゲージに入れることはしないようにしました。
犬用のおやつをゲージの中に置いても警戒して入ってはくれませんでした。
そこで人間用の塩分少なめハムをあげてみたところ、とても食いつきが良くすぐにゲージ内に入っていきました。

今でもその方法でハウスさせているのですが、ハムがない時はやはりハウスはしてくれません。
せっかく覚えたハウスができなくなってしまい、少し残念な気持ちになってしまいました。