アイコンタクトとは、犬が飼い主の方を向いて注目している状態のことです。
アイコンタクトはあらゆるしつけの基礎となるので、非常に重要と言えます。
仮に、飼い主の方を向いている犬と、全然別の方を向いている犬に「お座り」と言った場合、どちらが指示に従いやすいかと言えば、当然前者と答えるでしょう。
アイコンタクトができていれば、もし犬同士のトラブルなどが起きたとしても、名前を呼んでこちらに注目させることができ、次の指示である「おいで」などにも従わせやすくなるので、トラブルを避けやすくなります。
また、アイコンタクトができていると、犬の意識を飼い主に向けさせやすくなるので、いろいろなしつけを効率よく覚えさせることも可能になります。
その際に重要なのは、犬が「アイコンタクトをすると褒められるなどのよいことがある」と思うようにすることです。
それにより、犬とのコミュニケーションが容易になり、さらに絆を深めることが可能になります。
アイコンタクトのやり方は、まず犬の名前を呼んで、目が合ったらおやつをあげるなどして「アイコンタクトはよいこと」だと覚えさせましょう。
目が合ったら褒めて、その次は数秒間見詰め合い、そうしてゆっくりと長い時間目を合わせた状態でいられるようにしましょう。
おやつをあげる場合は、おやつを持った手を自分の顎の下に持ってきた状態で犬の名前を呼ぶと効果が大きくなります。
また、人に触られるのにも慣れさせておきましょう。
最初は、飼い主とのスキンシップを介して触られることに慣れさせておき、爪切りやブラッシングなどのケアをしても嫌がらないようにしつけていきましょう。
また、散歩をしている際に、犬を撫でようとして不意に手を出してきたりする人もいます。
その際、人に触られることになれていないと、吠えたり噛み付いたりなどして、トラブルが起きるおそれもあります。
それ以外にも、犬が病気になった際に獣医に触られても嫌がらないよう、小さい頃から慣れさせておきましょう。